モウソウの森

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ハワイ旅行のお供にピッタリな本「永遠のゼロ」。ハワイの意外な側面に触れる

その場所にぴったりの本

旅先に持ち込む本は何がいいのだろう。

私は数年前にハワイに行く前に、成田空港で当時人気だった「永遠のゼロ」を購入。

「分厚い小説なので、旅行中1冊で持つだろう」と内容もよく知らないで決めた。

 

読み進めると、偶然ハワイ旅行にピッタリ?の本だった。

というかハワイが出て来た。

しかもディープな感じで。

パールハーバー、つまり真珠湾攻撃の真珠湾ってハワイのオアフ島にあるのだ。

さらに主人公の宮部が冒頭で特攻するシーンは、真珠湾に浮かぶ戦艦ミズーリに実際に特攻した人がモデル。

 

ハワイに着いて時差ボケで夜は眠れなかったので、永遠のゼロをすごい勢いで読み進めた。

頭の中はすっかり零戦の時代に。

何を聞いても結びつけてしまう。

ダイヤモンドヘッドを登った時も、そこは戦時は軍事基地だったという説明だけが心に残る。

 

LOSTツアーでクアロア牧場に行った時も、ガイドさんに「このへんにはバンカーがたくさんある」と説明され、「バンカー?銀行員?・・あ、防空壕のことか」と気づいた。

実際はbunkerというスペルで、塹壕(ざんごう)、つまり人や物資を守るためのちょっとしたバリケードのこと。

そんな説明を聞いたら、のどかなクアロア牧場の谷間を戦闘機が飛び立つイメージが頭から離れなくなった。

 

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クアロア牧場 

 

さらに、オアフ一周バスツアーに参加した時のこと。

ガイドさんの説明により、やたらハワイには軍事施設があることを知る。

正月明けだったので、あらゆる戦艦が真珠湾に戻って停泊しているのだそうで確かにいっぱい停まってた。

正月は戦艦も休みなんだね。

 

最後に真珠湾を通る時にガイドさんが、宮部久蔵のモデルとなった人がミズーリに突っ込んだ話を感情をたっぷり込めてし始めた。

ただでさえ、感無量なのにここでその話!

バスの観客の中で、私だけが号泣しそうになって涙をこらえるのが必死だった。

 

帰りの飛行機では

「旅客機だけで飛ぶなんて危険すぎる。護衛機を最低2機はつけてほしい」

と真剣に感じるほど、頭が行っちゃっていた。

 

まとめ

そんなわけで、適当に選んだ本が案外ハワイ旅行にピッタリで旅行にすごく影響を与えることになった。

急に旅行がロケ地ツアーになったかの様な。

ハワイは平和な雰囲気があるけど、今でも立派な軍事基地なのだ。

ハワイ旅行のお供に、ぜひどうぞ。

グアム、サイパン旅行のお供にも良さそう。

 

 

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)