電子書籍リーダーは目に優しい
先日電子書籍リーダーを買ったのでレポします。
そもそもipadで十分なのにどうしてわざわざ専用の電子書籍リーダーを買ったかというと、目が疲れるからです。
読書していると目の下がしょっちゅうピクピクと痙攣します。PCやタブレットを見続けているからですが、目を使わないでできることは少ない!そこで少しでも負担を減らそうと電子書籍リーダーを買いました。
タブレットやPCはバックライト(背面から液晶を照らす)、つまり光を直接見ている状態です。対して、e-inkを使った電子書籍リーダーは、フロントライト(自らは発光しない)、つまり部屋の照明や事前光などで画面を照らす方式です。そのため目に優しいとのこと。
検索すると電子書籍リーダーは選択肢がほとんどありません。kindleやkoboはそれぞれアマゾンや楽天で買った本でないと読めないので、最初から候補外でした。kindle, honto, DMMブックスの本全てが読めるリーダーが欲しいからです。
選択肢が少ない!
電子書籍リーダーを検索すると、驚くほど選択肢が少ないことがわかりました。
電子メモパッドはいくつかありますが、書籍リーダーはほとんどありません。スマホやipadで事足りるので、わざわざ専用のリーダーを買う需要がないのでしょう。
kindle, honto, DMMブックスの本全てが読める条件で探したところ、良さげなものを見つけました。BOOXという中国の会社が出しているものです。
サイズや性能でいくつか種類があって、私は大きめでサクサク動きそうなBoox note3を選びました。65000円もするので、使いこなせなかったら大ショックです。とはいえ使ってみないと、使いこなせないかもわからない。清水の舞台から飛び降りる気でポチりました。
こちらです。
一ヶ月使ってみて
事前にレビューで「クセがある」とか「万人受けするものではない」と散々書かれていたので、ドキドキです。
結果的にはすごく気に入りました。
まず、大きいサイズを買ったこともあり、デカいんです。
ipad air2よりも若干大きいです。でも重さは断然軽い。
公式サイトで買ったので専用カバーが付いてきましたが、それを装着したらipad air2より全然重くなったので、使用を断念しました。カバーなしで使ってます。
アンドロイドタブレットになっていて、写真みたいにアプリをダウンロードして使います。さっそくkindle, honto, DMMをダウンロードしました。
Kindleストアはこんな感じ。
取説は英語ですが、日本語で1枚の取説要点の紙が入っていたので十分でした。
よいところ
目が疲れにくい。
目の下の痙攣がおさまったので、効果が出ているはずです。
一ヶ月経ちましたがまだ痙攣していません。
やっぱり直接光を見ないと全然違うのだなと思いました。
読書に集中できる。
やろうと思ったらできるけどツイッターやネットをわざわざ本機でやる気にはならないので、純粋に読書に集中できます。これが大きい!ipadで読んでるとしょっちゅう中断してSNSを見たりしてしまうからです。
大画面で漫画を読める。
私は縦にして漫画を1ページずつ読んでいます。大画面の迫力がいいです。横にして2ページ見開きで読んでも十分大きいですね。
意外とサクサク動く。
電源を入れたらすぐに立ち上がります。待ち時間なし。
電池の持ちがいい。
一日3時間ほど使っても1週間は持ちます。毎日充電しないといけないipadとは大違いですね。さらに充電もあっという間に終わります。
画面は意外と明るい。
バックライトなしとのことで、画面が暗くて読みにくかったらどうしよう、と思ってましたが無用な心配でした。明るさの調整が自由自在で、明るめにしておくとなぜか暗闇でも読めます。バックライトないのになぜ?? 不思議すぎる!
意外とこまめにいろんなことを調整できる。
一番調整するのは画面のコントラストですね。読む漫画によって、薄すぎたり濃すぎたりして読みにくいことがあるので、読み始めに調整します。
あとはipad, iphoneのアプリでできるような、小説の字の大きさとかフォントは変更できます。
ハイライト(マーカー)機能がスムーズ。
kindle, hontoはスムーズに文字を選択できてストレスがありません。ただハイライトの色がわからないので色分けしている人には不便かも。
DMMは上記の2つよりちょっと選択しにくい。でも許容範囲です。初期のkoboの動作にうんざりした経験があるので、慎重になっていましたが大丈夫でした。
*追記 最初は付属のペンを使っていなかったのですが、使ってみるとハイライトがスムーズで感激しました。ページめくりも楽だし、ペンは使ったほうがいいです。
hontoは2段組にもできる。
個人的にここも気になっていました。2段組ラブのためです。無事できることがわかって嬉しいです。
壁紙が常に表示。
予想外の楽しいポイントです。電源を切った状態でも壁紙が常に表示されています。電力をほぼ使わないe-inkだからできることですね。好きな漫画や本のページをスクリーンショット機能で撮影して、壁紙にしてくとみるたびにテンションが上がります。好きな画像を複数設定して、ランダム表示にもできます。(一応調べたところ、この画像の使用方法は著作権的に大丈夫でした。個人で楽しむ範囲だからです)
いまいちなところ
アイコンやボタンが見えない!?
カラーを前提で作られているアプリのアイコンなので、白黒になると見えないアイコンやボタンが出てきいます。アイコンの場所を覚えて、見えなくても心の目で見てクリックしています。最初は探してあちこちをタップして困惑するかも。
追記)アプリを長押しすると最適化というボタンが出るので、「背景の希薄化」のチェックを外すと解決しました。マニュアルに書いてあった!助かった。
回転が手動
ipadは縦と横にタブレットを向ければ画面が自動回転しますが、この本体は手動で毎回回転させないといけません。その一手間が面倒なので、ほとんど縦で読んでます。
DMMは本棚機能が同期しない。
kindle, hontoは問題なかったですが、DMMは本棚がなぜかipadと同期しないので諦めました。まぁ、ipadでいじるので大丈夫です。
背景がグレー(個人的には長所)
今までipadで読んでいて背景が白だったのに、グレーになってしまうので受け入れられるかが心配でした。結果、むしろ癖になりました。
色というか質感から違います。ipadはツルツル画面ですが、本機はザラザラの紙の質感があります。トーンなどがやや荒く表示されるし、前のページの残像がちょっとだけ残ります。その全てがグレー背景とあいまって、なんということでしょう!コミック紙を読んでいる気分になるのです。味がある!
前ページの残像はいい感じに裏移りしたインク感を醸し出します。ジャンプみたいなコミック雑誌をリアルタイムで読んでいるような錯覚に陥ってすごく楽しい。コミック雑誌って背景が白ではなく、ちょっとグレーっぽいですよね。あんな感じ。e-inkで慣れたあとipadに戻ると、「おお〜、綺麗!でもなんか物足りない」と感じます(笑)
カラフルな雑誌は厳しい
漫画と小説は問題ないですが、カラフルな雑誌は読みにくいのでやめたほうがいいです。白黒なので背景に文字が同化してすごく読みにくい。わりきってipadで読んでます。
持ちにくい
大きいので持ちにくいです。スマホリングを付けるにも大きくてバランスが悪い。100均で買ってきたタブレットスタンドを、無理やり膝の上に置いて読んでます。まぁ持ちにくいのはipadも同じで、重量が全然軽いので許せます。
指紋が目立つ
裏面に指紋がベタベタすごく目立ちます。でも誰かに見せるものでもないので問題ないです。
持ち歩き
需要がニッチなので、純正以外の専用カバーがほとんど売ってないのが困ります。100均でタブレット袋を買って、その中に本機とタブレットスタンドを入れて持ち歩いてます。
これです。
まとめ
買ってよかったです。毎日便利に使っています。
最初の3日ぐらいは使い方がわからず困惑するかもしれませんが、一通り覚えたら目も疲れないし快適です。
あちこちいじって、あれこれ試す執念深さは若干必要です。確かに万人受けするとは言えないですが、電子書籍リーダーの選択肢がほぼない現状ではありがたい存在です。
小説用にもう一つ小さいサイズも欲しいな〜。でも複数持ってても管理が大変なので、ひとまずは本機とipadを使い分けて、目に優しい読書ライフを送ります。