ガムラン体験
ガムランという鉄琴みたいなバリの楽器を習ってみました。
夜の定期公演に何度か行って、どうやってあの楽器を弾いているのか気になっていたからです。
先生は、空港からの送迎もお願いしたカデさん。
日本語のスピーチコンテストでインドネシア代表にもなったことがあるエリートなのです。
さらにガムランもプロ中のプロで、ガムランの何の楽器でも弾けるすごいお方なんです。
レッスンは芸能の村、プリアタンのカデさんの自宅で。
アラムジワから車で送迎してくれます。
プリアタンってウブド中心地から意外と近いのですね。
歩いてもいける感じでした。
こんな広場の横の細い道を入っていきます。
旅行者だとなかなかバリの人の家にお邪魔することがないので、興味津々。
カデさんちの建物の1つである、ここで習います。
立派!
いろんな楽器が並べられています。
ついに習う
いろんな種類のガムランが!
まずは手前の左右の鉄琴みたいなガンサという楽器。
私「あの〜楽譜はないんですか?」
カデさん「ありません。全部、体で覚えます。」
衝撃!!
ガムランにはいろんな曲があるのに楽譜は全くないのだそう。
あんまり演奏しない曲は、みんなが忘れたらそれで滅びてしまうのだと。
あ、でも最近はCDがあるから大丈夫かな。
ということで、8つの音からなるギラという曲を練習。
まず8つの音のメロディーを耳で覚えるのに苦戦。
「楽譜があったほうが楽なのに〜」と思ってしまいます。
そもそも、ドレミファソラシドという音階ですらないんですけどね。
音を出すには、あの鉄琴みたいな板を右手で木のハンマーで叩いきます。
それはいいんだけど、左手が難しいです!
1音ずらしておっかけで右手で叩いた板をさわって響きを止めるのです。
頭がこんがらがる〜。
8つの音からなるメロディーを覚えたら、それを6回繰り返します。
音の大きさで強弱をつけて、最初の3回は普通、4、5回目は強く、6回目はゆっくり。
何回目かわからなくなって、もう必死です。
次は、もうちょっと大きいガンサ(っていうのかな?)。
写真の一番奥にあるものです。
「板の数が少ないから簡単そう・・」と思ったら、板の数が少ないためメロディーで下がるところが、逆に上がります。
これ以上左の板がないから右に飛ぶ、みたいな。
マリオブラザーズで左に走って画面から消えたら右から出てくる、みたいな。
軽く混乱します。
さらに左でて響きを止めるタイミングが、小さいほうのガンサよりも遅いんです。
ただでさえ1音おくれて止めるのにタイミング遅めだなんて。
全然簡単じゃなくて必死でした。
でもなんとか曲っぽいものを演奏することができました。
リンディックという竹ガムランも習いました。
これは本当に木琴のバチみたいなのを両手で持って叩きます。
いい音〜!
私はこれ好きですね。癒される感じ。
これは両手で違う動きをするのが難しいです。
しかも、ピアノだと普通右手がメロディー、左手が伴奏じゃないですか。
逆なんです。
左の低い音の部分がメロディーなんですね。
確かに、迫力がある低い音がメロディーのほうが理にかなってると感じました。
同行者は左右の手が違う動きをするのに苦戦していましたが、私は意外と得意かもと感じました。
ほかに太鼓もやりました。
カデさんは軽そうに持ってますが、むちゃくちゃ重いです。
気候によって音が変わるので、周りに張っている紐の結び目をずらして調整するとのこと。
指ではなく手のひらの上の方で叩くのですが、なかなかいい音が出ないので苦労しました。
他にも木魚みたいな打楽器とか、小さいシンバルがいっぱいついた打楽器とか、色んな種類のものを体験しました。
まとめ
カデさんは「体で覚えて演奏するので頭は全く使わない」と言ってましたが、つい頭で考えてしまって難しかったです。
床に座って演奏するので、意外とすぐに足が痛くなったのが予想外でした。
今回の体験レッスンでは、何種類もの楽器を弾いてみることができてすごくよい経験となりました。
見るのとやるのは大違いです。
今後定期公演などに行ったら、ダンスじゃなくてガムラン奏者をガン見してしまいそう。
帰ってアラムジワのスタッフさんに演奏しているムービーを見せたら、「あ、それ子供とか初心者がやる曲ね」と言われました。
そりゃそうだ!初めてなんですから。
バリ人は全員ガムランが弾けると思っていたけど、違うみたい。
アラムジワのスタッフさんは全然弾けないと言ってました。
ガムラン体験は旅行のよい思い出となりました。
カデさんのガムラン体験に興味がある方は、下記からどうぞ。