モウソウの森

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ヒルクライムで地獄を見た

初のヒルクライム

ロードバイクを買ってから三ヶ月半が経ちました。

冬は全く乗らなくなるかと懸念していましたが、今のところ1〜2週間に一度は乗っています。今年は暖冬ということで、それほど寒くないのが幸いです。

 

ヒルクライムも体験しました。

初めてなのに600〜800メートルの標高をのぼったので、死ぬかと思いました。

しかも昼食後にいきなり傾斜が急な坂を登り始めたので、胃での消化が負担となって食べたことを激しく後悔しました。しかし、まだ坂の序盤でこの先数キロも坂が続いています。この一歩を踏むのもつらくて泣きそうなのに。ブーンと音がしてバイクツーリングの人が横を軽々と駆け上がっていきます。大変勝手ながら、余裕がなさすぎて「楽でいいですね!」と怒りを感じました(苦笑)

つらすぎて「もう帰りたい」と心の中でずっと叫んでいたけれど、一緒に行った人が先で待ってくれていたり後ろから励ましてくれるので、リタイヤする選択肢はありません。ここ20年で一番精神的に追い詰められて、何度かは限界を超えた……と思いました。

よく、話しながら焦げる程度の運動量におさえるといい、と言いますが、そんな調整をする余裕はありません。ずっとひどい息で、ゼイハーいいながら登ります。

弱虫ペダルで手嶋さんがヒルクライム中に真波に「死んだ気しかしねーよ」と言いましたが、私は死んだ気がしてるのか感じる余裕さえなかったです。

急に現れるトンネルに、後ろのライトをつける余裕もありません。しかしこのままでは轢かれると恐怖を感じ、自転車を降りて押して走りました。

もう2度と自転車に乗りたくないと思いながら時速3キロのスピードでよろよろと漕いで、途中何度か止まりながら進みます。

体は死んでいましたが、リタイヤする選択肢がないとあきらめると、絶望を超えた力が湧いてきました。いや、湧いたという積極的なものではありません。仕方なくペダルを一回ずつ踏むとなんとか少し進む、を繰り返すとゴールが意外と近づいていた感じです。ゴールしたときには安堵でおかしなテンションになっていました。

またあの山を登れと言われたら、全然登れる気がしません。それほど追い詰められましたが、良い経験となりました。

体が相当驚いたようで、普通は痩せそうなものが、直後に体重2キロ増えました。(数日後には戻りました)

体が、こんなにカロリー使う人だったの!?ならば溜め込んでおかないとこいつは死ぬ……。と思ったのかも。

 

後日家で筋トレをしていて、ヒルクライムで限界を超えた時に比べたら全然まだまだいける、と回数を増やせました。

もうやりたくないけど、たまには無理するのもいいですね。

家の近くの坂を自転車で登るときは、重いギアにしてなるべく訓練しています。